1. 2013
    05
    17

    7年前の失言で再燃するアバクロが今やるべきこと

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    Abercrombie & Fitch / FaceMePLS

    「デブにもださいヤツにも着て欲しくない」
    アバクロ(Abercrombie & Fitch)のCEOが2006年にインタビューで語ったこの発言が7年後の今、また再燃しかかっています。

    しかしなんで今?

    きっかけはこのYouTube動画。アーカンソー育ちでカリフォルニア州在住の青年が作成した動画です。
    ダイジェストで簡単にご紹介。


    「ハァ? こんな顔でよく言うぜ」 失言したCEOに対して、鏡見てからもの言えや的なあれです。
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    「ホームレスにやるくらいなら燃やしちゃうっていうんだぜ、やつらは」
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    量販店でA&Fの商品が見当たらないので「阿呆な勘違い野郎たちのコーナーはどこ?」 こう聞いてみたらうまく見つかったようです。
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    購入した商品を家無き方に「はい、あげる」
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    「こっちもはいどうぞ」
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    「クローゼットに眠ってるアバクロをホームレス支援センターに寄贈してね。そしてFacebookとTwitterで拡散してくれよ」
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    「(あ、Google+使ってるやつがもしも本当にいるならそっちでも頼むね)」
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    「ホームレスのNo.1世界ブランド アバクロ!」
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    オリジナルの動画はこちらから
     
     
    この青年はなんでこんなことを今したのかはよくわかりません。日本のアバクロの店舗って私は見た事ないんですけど、アメリカの店舗の前は何度か素通りしたことがあります。
     
    腹筋が割れて、程よく胸板の厚いGUYたちが上半身裸で入り口に並んでなんかいい匂いの霧が噴霧されてます。太った的でハゲ的なアジア人の私には近づけません。まあ、それはいいとして。この動画、現時点で500万回近くの再生となっています。A&Fにとっては自分の責任とは言え、やっと皆が忘れてくれたころにまたこんな感じで、過去の失言を思い出す人もいて大変です。
     
    これに対して無視をしたり経過を見てみようとせずに、すぐに改めて謝罪したのは危機管理、Reputation Managementが重要視されるさすがアメリカ企業だなと思いました。
     
    以下がその謝罪(?)文です。
    要約するとこんな感じ
    「7年前の発言が、本来の文脈とは変わって伝わってしまっているようです。やっぱり適切な言葉を選んで使わないとならんですね。だけど、我が社は、あらゆる差別に絶対反対なんですよ」
     
    I want to address some of my comments that have been circulating from a 2006 interview. While I believe this 7 year old, resurrected quote has been taken out of context, I sincerely regret that my choice of words was interpreted in a manner that has caused offense. A&F is an aspirational brand that, like most specialty apparel brands, targets its marketing at a particular segment of customers. However, we care about the broader communities in which we operate and are strongly committed to diversity and inclusion. We hire good people who share these values. We are completely opposed to any discrimination, bullying, derogatory characterizations or other anti-social behavior based on race, gender, body type or other individual characteristics.
    同時に公式のFacebookぺーじにも同文を投稿しました。
     
    ところが、謝罪なのか何なのかよく分からない声明だとか更なる批判を呼んでしまったようです。中には、売上げが落ちてるところに、なんか、これ、マジステマ的な批判もあります。
     
     
    これ、デジャブだな、なんだっけな、と思ったらこれでした。
     
    Ann TaylorのLOFTブランドのFacebookページ(https://www.facebook.com/LOFT)に「きれいなモデルばっかり使いやがって!ぶーでーな私に似あうもの見せて」とファンからのコメントが呼び水となって軽くボヤが発生しました。
     
    それに対して、社内のいろんな体型のスタッフに自社商品を着せてFBページに掲載してすることで、なんだやるねLOFT、という流れを作れました。
     
    なので今、一応の謝罪をしたA&Fがやることは、家無き方々、お太りになられた方々、ハゲっぽい方々をモデルにしてFBページに掲載する。YouTube動画も作って公開する。これしかないです。

    Hitoshi Eiga / 栄花 均

    Hitoshi Eiga栄花 均

    ソーシャルメディア・ストラテジスト、なんて名乗ったりしているが海外単身赴任生活の孤独を埋めてくれたFacebookへの思い入れがひと際強い。
    ソーシャルメディアを考えるのは人生を考えること。人生を考えるのは、自分の周りの人を考えること。その人たちと何をするのかが人生。

    海外の最新情報や、事例の紹介、費用対効果、マーケティング情報は他に任せる。ソーシャルメディアを思考するブログ。それがこのブログです。

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