- 2012
06
07 あんたの好みは知らんがな
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昨日で、40歳になりました。ハッハハー
さて、Facebook以後の誕生日名物と言えば「おめでとー」祭り。だのに私のウォールは静まり返っています。私は誕生日が近づくと公開設定を自分だけにして、誕生日が過ぎるとまた全体公開に戻したりする。人におめでとーを言わないのはそのお返しありがとーがちょっと面倒だから。だけど、これを読んで気分を悪くする方もいるだろうなくらいの想像力はあるし、かと言って誰かを挑発するのが目的でもなくて、ただ私の好き嫌いを書いてしまうとこうなってしまうのだ、という実例です。
今でもソーシャルメディアの【正しい使い方】についての議論をWEBで見る。セミナーや営業先でもマナーについての質問を受けたりすることがある。たびたび耳にする「自分がされてイヤなことは相手にもしない」は間違いで「相手がイヤなことをあえて積極的にしない」というのがやや正解に近いでしょうか。だけど私が「誕生日おめでとう」と言われることがイヤだということはほとんどの人は知らないはずだし、それを知らせるために「私は誕生日おめでとうと言われることが何よりも嫌いです」と表明するのも大人げない。
やや骨の折れる宿題を私から課されているインターンの卜部っちが、こんな記事を送ってきてくれた。
ゴロドクブログ 『「ソーシャルを自由に楽しむために、ぜひこの記事を読んで拡散お願いします」というゴロドクさんからのメッセージ』
http://56doc.blog.shinobi.jp/Entry/158/
要約すると、勝手なルールを他人に押し付けるのは鬱陶しいからやめれ、という話。
ゴロドクさんの「シェアしません」の書き込み実行には大いに打ちのめされたので、さっそく私も取り入れて実践している。かと言ってシェアしない投稿全てにそんなことを書いているとブロックされるのは間違いないので相手を見ながらだ。私には誕生日おめでとうと言われることの他にもされるとイヤなことがあり、あなたにもある。それを理解して配慮しろ、というのは差し向けられた方には酷な話です。同じように私の快適な環境とあなたの快適な環境は必ずしも一致しません。
私はわがままな人が大好きですが、それは私のわがままを許容してくれるというのが唯一の理由で、私のわがままを許容しない押しつけ我がママンただ邪魔なだけです。
子供の写真を載せるべきか否か、フレンドリクエストにメッセージはマナーかどうか、何でもいいね!を押せとか押すなとか、というのは「日本で車を運転するときは左側を走行しよう」というルールとはまるっきりレイヤーの違う話です。前者は単なる個人のわがままです。自分にとっての快適な環境や権益を守るためのわがままです。勝手にすればいいのです。後者の左側走行ルールは、自分と他人の生命と財産を危険に晒さないために必要な絶対的なものです。勝手な行動は許されません。
前者のわがままがわがままに見えないのは「自分が快適な環境やメリットは他人にとっても快適だったり得だ」という思い込みのためです。時に意図的な利益誘導も含まれていて、それは「先輩風を吹かせる」とも形容されます。
先輩風に晒された素直な後輩は文字通り素直にそれが正しいことだと思い込んで行動することになります。そしたら違う先輩に「何だ貴様のその態度は!あごを引いて直立不動!!」と殴られます。可哀想です、後輩。
「人の好きなことはわからん。嫌いなこともわからん。自分のことすらわからんのだから」
こんなところでどうでしょうか。
- Hitoshi Eiga栄花 均
ソーシャルメディア・ストラテジスト、なんて名乗ったりしているが海外単身赴任生活の孤独を埋めてくれたFacebookへの思い入れがひと際強い。
ソーシャルメディアを考えるのは人生を考えること。人生を考えるのは、自分の周りの人を考えること。その人たちと何をするのかが人生。海外の最新情報や、事例の紹介、費用対効果、マーケティング情報は他に任せる。ソーシャルメディアを思考するブログ。それがこのブログです。
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